観葉植物の再生
何度も使用した植物は、温室で寝かせて再利用していくたびに剪定で樹形が崩れてゆくため、
定期的に再生処理を行っています。
再生と言うとリサイクル=質の悪い中古と思われがちですが、再生して生長させていった物ほど植物は立派になって行きます。
再生、育成自体は、生産の延長線上です。
この植物は現役で使用出来ますが、途中の枝が枯れたりして樹形が悪くなると、五月に外へ出します。
外に出すと余計に痛むような観葉は、メインの温室裏にあるビニールハウスに移します。
そして枝を全て落とすくらいに剪定し、風で倒れないように固定しておくと――
* 写真はゴムの木
枝の何箇所からか赤い新芽が出てきて――
こんな風に新芽が大きくなり、葉が広がり、その繰り返しで枝が出来上がって行きます。
*写真は斑入りゴム(左)とアルテシマ(右)の新芽
使い古したゴム(ロブスター)も葉を切り落として置いておくと、葉の付け根の上から新芽が出てきます。
*生長し、太くなったゴムの幹 指先から手首まで20cm程。
*太いゴムの木の上部 高さ3m程。
20年、30年したゴムの幹で、剪定を繰り返した物。
コンシンネも剪定すると、脇から新芽が出てきます。
太い物だと、3つ4つ新芽が出ることもあります。
切った後一年ほどするとある程度伸びて幹(枝)となり――
一年、二年すると、こうして再び使用することが出来ます。
ちなみに、延びてゆくと下の方に葉が無くなって来ますが、一部の植物は剪定した先の枝を挿し木すると、
それが根付いて全体的に葉が茂るようになります。
パキラの新芽
日に日に新芽が伸びて来ます。
全体の在庫が200本+ほどのうち、50〜70本ほど再生処理に回し、足りない分を市場から順次仕入れて行きます。
再生期間は上でも触れていますが、一度思い切り剪定するため、早くても一年、痛みに痛んだ植物だと数年かかります。
数年かかると予想された植物に関しては、南伊豆にある農場へ運び、そこで数年生長させます。
*現在は、数年前の台風でビニールハウスが半壊した為、跡地はハマボウや一部の植物の育成、生産専用になっています。
再生出来ないような植物だけを廃棄するので、植物の再生はゴミの削減になります。
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